ヤーズと消退出血。生理や不正出血とはどうちがうの?

「消退出血」とは、低用量ピルを服用中の生理のことです

消退出血という聞きなれない言葉を聞いて、不安になってしまう女性も少ないないと思われますが、消退出血は少しも怖いものではありません。ここでしっかり言葉の意味をおさらいしておきましょう。

女性の子宮では、女性ホルモンである黄体ホルモン(ブロゲストーゲン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)がだんだん増えていくことによって、子宮内膜がだんだん厚く育っていきます。この子宮内膜は、受精卵が着床する場所になります。受精卵が子宮内膜に着床して育ち始めることが「妊娠」です。

体内の女性ホルモンのバランスは、28日周期で変化します。もしこの期間中に、精子と卵子が受精することがなく、受精卵が子宮内膜に着床することもなかったら、不要になった子宮内膜は流れ落ちて、体外へ排出されます。この「剥がれた子宮内膜が体外へ排出される」という現象が、「消退出血」です。

あれ、それって生理と一緒じゃないの? そう思った貴方は鋭いです。そう、生理も消退出血の一種なのです。生理は、自然な女性ホルモンの増減のサイクルによって起こる消退出血ということが出来ます。

低用量ピルを服用中にも「消退出血」はあります。普通の生理との違う点は、「体のホルモンバランスを、人為的に減らす」ことで起こしているという点と、飲み忘れなどがなくきちんと服用している場合は、排卵が起こらないため、排卵がない状態で起こっている出血であるということです。

このように、普通の生理も消退出血の一種ですが、低用量ピルを服用している人の生理を、普通の生理と区別するために「消退出血」と呼ぶこともあります。

「不正出血」とは全く別のものです

「出血」という語にビックリしてしまう方もいらっしゃると思いますが、消退出血は、体内の女性ホルモンのバランスが変わることで自然に起こることですので、全く心配の要らないものです。

これに対して不正出血は、月経や消退出血でもないのに性器から起こる出血のことで、注意が必要です。不正出血は、不健康なホルモンバランスの乱れや、怖い病気が原因で起こることがあります。

出血の仕方も様々で、赤い血がはっきりと大量に出る場合のほか、おりものによく見ると血が混ざっている場合なども不正出血と呼んで差し支えありません。

心配のない不正出血

「中間出血」と呼ばれるもので、生理と生理の間で起こる排卵期に、一時的に卵胞ホルモン(エストロゲン)の量が減るために起こる出血です。卵胞ホルモン(エストロゲン)は、子宮内膜を保持する働きがあり、減少すると出血が起こることがあります。

いつも排卵期に出血が起こっている場合は、先ず心配ありません。毎月出血して嫌だなぁと感じる時は、ヤーズなど低用量ピルを用いることで改善も出来ます。かかりつけの婦人科医に相談してみて下さいね。

注意が必要な不正出血

一方、病気や身体機能の衰えが原因の不正出血には、注意が必要です。

器質性出血
婦人科系の器官、つまり子宮、卵巣、膣に疾患があるのが原因で起こる出血のことです。具体的には、子宮体癌、子宮頸癌、子宮頸管ポリープ、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮膣部びらん、膣炎などです。
機能性出血
器質性出血のように、はっきりとした原因となる疾患がないのに起こる不正出血のことです。ホルモンバランスの乱れが主な原因であることから、ホルモンバランスが乱れやすい思春期や更年期に発生しやすい特徴があります。

ヤーズは飲み始めに不正出血が起こることがあります

ヤーズは飲み始めに不正出血が起こることがありますが、これはヤーズの服用を始めたために、体のホルモンバランスが変化したことによる減少で、心配ないものです。長い人ではひと月以上も続く場合がありますが、2シート目、3シート目を飲む頃には落ち着く場合がほとんどですので、しばらく様子を見て下さい。

もし、普通の生理のように、多めの出血が治まらずに、立ちくらみやめまいに悩むようでしたら、医師にご相談下さい。

しばらく飲んだあとでヤーズの服用を中止した場合も、ホルモンバランスの変化により、不正出血が起こる場合があります。この時も大抵長くとも3ヶ月程で治まりますので、様子見をして下さい。

ヤーズの服用期間中に、飲み忘れにより出血が始まってしまった場合は、何日(何時間)飲み忘れたかによって避妊効果が違っています。それぞれのパターンに従って避妊対策をして下さいね。