ヤーズを飲むと子宮内膜症が軽くなる仕組みを解説

子宮内膜症の治療にヤーズ

子宮内膜症の治療には、大きく2種類があります。それは「薬物療法」と「手術療法」です。
薬物療法では、薬を服用する方法と、注射・点滴療法があります。この、薬を服用する方法で、ヤーズなど低用量ピルが用いられます。

子宮内膜症ってどんな病気?

「子宮内膜」とは、子宮内部で育つ組織です。女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)の影響を受けて、だんだん厚くなっていく子宮内膜は、受精卵が着床して育ち始めるためのベッドの役割を果たします。
約21日の間に、卵子と精子が受精することがなかった場合は、必要なくなった子宮内膜は、子宮の内壁から剥がれ落ちて、約7日間で体外に排出されます。この現象が「生理(月経・消退出血)」と呼ばれています。女性の体では、古い子宮内膜が生理で排出されたあと、新しいものが発生して、再び厚く育っていき、妊娠に備えます。

子宮内膜症とは、本来子宮の中で発生して育つはずの子宮内膜が、腹膜や卵巣など、子宮の外で発生し、増殖してしまう病気です。
子宮の中で正しく育った子宮内膜は、生理の時期に子宮内壁から剥がれたあと排出されますが、子宮でないところで発生して育ってしまった子宮内膜は、剥離したあと排出するための「出口」がないなどが原因で、排出されません。その結果、溜まったところで癒着してしまったり、卵管を詰まらせるなどして、猛烈な腹痛や不妊の原因になります。

しかも、子宮内膜は「生理の度に育つ」性質があります。古くなった子宮内膜が生理で排出されたあと、再び卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌されて、新しい子宮内膜の成長が促されます。このようにして、女性の体は妊娠に備えているのです。
普通は、育っては排出され、を繰り返している子宮内膜ですが、子宮内部以外の場所で発生してしまった子宮内膜は、排出されないまま、繰り返しホルモンの影響を受けて育ち続けてしまいます。そのため、生理周期を繰り返す度に子宮内膜症は悪化していきます。

「生理痛が酷く、更に年々酷くなってきている」「鎮痛剤を飲んでも生理痛が治まらない」「生理の時にめまいや吐き気がある」「生理でない時も下腹部痛がある」「性交や排便時に奥の方が痛い」などの症状がある方は、一度婦人科で子宮内膜症の検査をしてもらいましょう。元々生理が重い方だと我慢してしまいがちな症状ですが、実は子宮内膜症は「生理のある女性の10人に1人は罹っている」と言われている程ポピュラーな病気です。
気付かずに放置し、悪化させてしまうと、非常に強い腹痛が起こったり、妊娠しづらい体質になるなど、厄介ですので、おかしいなと思ったら、怖がらずに婦人科で診察を受けてみて下さいね。

ヤーズが子宮内膜症に効く理由

ヤーズを飲むと子宮内膜の増殖が抑えられます

子宮内膜症の状態で子宮内膜がどんどん育つと、病気が悪化することになります。
ところがヤーズを飲むと、この「子宮内膜が育つ」働きがストップされてしまうため、子宮内膜症の症状が和らぐのです。

子宮内膜の成長は、女性ホルモンの働きによって促されます。
ヤーズは、飲むと体のホルモンバランスが妊娠中と同じになることで、脳が妊娠中と勘違いし、「妊娠の準備をするためのホルモンの分泌をストップ」することで避妊を成立させるための薬です。ヤーズのこの性質を利用して、子宮内膜の成長をストップさせることによって、子宮内膜症の進行をストップさせるのが、ヤーズによる子宮内膜症の投薬治療なのです。

ヤーズは低用量ピル独特の副作用が少ないので安心

子宮内膜症の完治は難しく、切除手術をしても、2年以内の再発率は50%程度と言われています。症状を抑えて長く付き合っていく病気であり、切除手術のあともヤーズの服用を続けることは珍しくありません。
子宮内膜症の症状を抑えるための低用量ピルとして、ヤーズはよい選択肢です。避妊薬として使う場合は保険適用外ですが、子宮内膜症の治療のためなら保険が適用されます。

また、ヤーズは「超低用量ピル」と呼ばれる程に卵胞ホルモン(エストロゲン)の配合量が少ないことで知られています。
低用量ピルの、吐き気・頭痛・腹痛などの、つわりに似た副作用は、主にこの卵胞ホルモン(エストロゲン)が原因で起こります。これらは「マイナートラブル」と呼ばれています。マイナートラブルの発症率は低用量ピルを飲む人の体質によってかなり違ってきますが、中にはこのマイナートラブルが辛すぎて、低用量ピルの使用を諦めている人もいます。
ヤーズは、卵胞ホルモン(エストロゲン)の配合量が少ないため、マイナートラブルが少ないのが大きな特徴です。ヤーズならば、マイナートラブルで低用量ピルを諦めていた女性も、安心して服用することが出来ます。

子宮内膜症の治療方法の候補として、是非ヤーズのことを覚えておいて下さいね。